ディップ液は全28種類あり、それらをそのまま使うこともできますが、花やアクセサリーのパーツに合わせた色が欲しい時があります。そんな時は2種類以上のディップ液を混ぜ合わせて調合します。作品レシピによって「淡い緑」「少し緑味のある白」や、鈴蘭やラッパ水仙などの苞(ほう)を作る時に度々「ベージュ」が登場します。淡い緑などは色の調合のイメージがしやすいですが、ベージュはちょっと難しいですよね。ここではディップ液の調合でベージュを作る方法を紹介します。※調合の仕方は一つではないので他の組み合わせでも作れます。
ディップ液の調合はディップアートの腕の見せどころ
ディップアートではワイヤーで作った枠をディップ液にくぐらせて被膜が張ることでパーツになります。ある程度、経験を積むと枠は誰が作ってもあまり違いはありません。個性や技術の差が出るのは、色味・色の使い方やディップの仕方です。これがディップアートの醍醐味とも言えます。
【ディップ液の調合】ベージュの作り方
1,白調合液を用意する。
白調合液はディップアートでよく使われる配合です。おもに白い花を作る時に使われます。代表的なものでは、百合や鈴蘭、菊などがあります。ディップ液の「スノーホワイト」は真っ白なので、そのまま花の色として使うには自然な花の雰囲気になりません。そこで「クリヤー」をベースに少しずつ「スノーホワイト」を加えて調整します。※白の濃さは好みですがアメリカンフラワーとしてはクリアー強めで透明感があるのも綺麗です。
【補足】さらにほんの少しグリーンや黄色を足すことでリアルな白い花の色に近づきます。
※ベージュを作る場合はクリヤーとスノーホワイトだけで十分です。
2,白調合液にディップ液「アンバー」を混ぜる。
すでに白調合液がある場合はそれを別容器に取り分けて「アンバー」を少しずつ加えて調整します。試しディップしながら色を確認しましょう。白調合液が無い場合は1から同じように調合しましょう。
くすみベージュでアクセサリーにも
ベージュのディップ液にほんの少し「ディプシーブルー」などの青系を混ぜると落ち着いたくすみベージュになります。くすみベージュで小さめの花を作り、ストレンスナーまたはレジンで強化したら、淡水パールやメタルパーツと組み合わせイヤーアクセサリーを作るのもおすすめです。