クリスタルのような輝き
「ディップアート」の世界

ディップアート(アメリカンフラワー)は、ワイヤーと専用の液を使って、ガラスのように繊細で美しい花や小物を作るクラフトです。その魅力と作り方をご紹介します。

ディップアート
の魅力と技法

ディップアート(アメリカンフラワー)は、ワイヤーと専用の液を使って、ガラスのように繊細で美しい花や小物を作るクラフトです。その魅力と作り方をご紹介します。

ディップアートとは

ワイヤーとディップ液(合成樹脂液)で作る創作物・アート作品をディップアート(Dip art)と呼びます。季節のお花を作るディップアートは「アメリカンフラワー」「ディップフラワー」と呼ばれ、枯れないインテリアとしても人気です。カラフルでガラスのような美しさと軽さを兼ね備えており、ディップアートの技法を使ったアクセサリーやジュエリー、かんざしやブライダルブーケも作られるようになりました。ディップアートの繊細かつ様々な技術・ノウハウは今も進化し続けています。

ディップアートは誰でも楽しめるアート

ディップアートはワイヤーとディップ液で作った花びら・葉のパーツを組み合わせて作ります。一つ一つのパーツはワイヤーをゲージパイプに沿わせてから花びらや葉に成形します。多少の揺らぎがあっても、それは自然のお花に一つとして同じものがないように個性になります。

アメリカンフラワー・ディップフラワー・ディップアートの違い

「アメリカンフラワー」「ディップフラワー」「ディップアート」は、どれもワイヤーとディップ液で作る同じ技法を指す呼び名です。使われ始めた時期や、指す範囲が少しずつ違います。

呼び名意味・使われ方
アメリカンフラワー1969年(昭和44年)に、へいず美恵子先生がアメリカから日本に紹介した造花の技法です。アメリカから伝わったことから、日本では「アメリカンフラワー」の名前で広まりました。1973年には「アメリカンフラワー協会」も設立されています
ディップフラワーワイヤーの枠をディップ液に「ディップ(くぐらせる)」して作るお花のことです。作り方がそのまま名前になっていて、最近はこの呼び名もよく使われます
ディップアートお花に限らず、アクセサリーやジュエリーなども含めた作品全体を指します。1994年(平成6年)には、協会の名前も「トウペディップアート協会」に変わりました

協会の歴史は「トウペディップアート協会について」で紹介しています。

ディップアートの技法

ディップで作った各パーツをフラワーアレンジメントをするように組み立てます。例として、ディップアートでミニローズを作る流れを紹介します。

【ディップアート】ミニローズの作り方

STEP1:ワイヤーで花びらや葉の形を作る。
ワイヤーをゲージパイプに沿わせて根元でねじると丸い輪が作れます。それを花びらや葉の形に整えます。葉には葉脈のようなブリッジを入れることでリアルに見えたり、膜を張りやすくする効果もあります。また、自然な感じに見えるようにフリルやウェーブを入れると完成した時の見栄えが良くなります。

アメリカンフラワー ワイヤー枠
アメリカンフラワー ローズ 成形

STEP2:ディップする。
ワイヤーで作った枠をディップ液にくぐらせて引き上げると美しい膜が張ります。乾いたら余計なワイヤーを切ったり、ストレンスナー(強化液)で膜を丈夫にします。

アメリカンフラワー 花びら ディップ
アメリカンフラワー ローズ ディップ

STEP3:パーツを組み合わせて完成!
各パーツをフローラテープで巻き留めていきます。花芯になる部分にはペップと呼ばれる副資材を使うこともあります。レシピの順番でパーツを組み合わせていくと初めての方でも素敵なミニローズが完成します。

アメリカンフラワー ローズ 組み立て
アメリカンフラワー ミニローズ ミニバラ
ミニローズ

ディップアートの技法あれこれ

ディップ液を調合して好きな色を作り出せる

ディップ液には自然な葉の色に近い「リーフグリーン」や「レッド」「ゴールデンイエロー」「ライトピンク」「バイオレット」「クリヤー(透明)」などのスタンダードな色から、きらきらとした風合いの「DXパール」「パールバイオレット」「ゴールド」まで、全28種類あります。これらをそのまま使うこともできますが、複数の色を混ぜ合わせて無限に色を作り出すことができます。ディップアートの魅力の1つです。全28色の一覧や扱い方は「ディップ液とは?種類・色・扱い方」で、調合の例は「ベージュ色の作り方」で紹介しています。

アメリカンフラワー ディップ液 色見本
アメリカンフラワー ディップ液 調合色

様々なディップ方法

ワイヤーをディップ液にくぐらせたときに、どのように引き上げるかによっても見栄えが変わります。また、マーブルのような模様を作る「マーブル染め」、異なる色のディップ液を後から垂らす「ドリップ染め」など、様々な技法を組み合わせることで単色では出せない色や模様を生み出せます。その他、つぼみのような立体物にディップする「かぶせ付け」や、大きい枠にディップする場合にはヘラを使用する「ヘラ付け」などの方法もあります。

アメリカンフラワー マーブル染め ディップ
アメリカンフラワー かぶせ付け かぶせディップ
かぶせ付け(かぶせディップ)


この他にも長年培われてきた多くのノウハウがあり、トウペディップアート協会認定教室では、講師や作家になるためのアメリカンフラワー講師コースやディップジュエリーコースもございます。

必要な道具や始め方は、ブログ記事「ディップアートの始め方|初心者が知りたい魅力・道具・体験レッスン」でやさしく解説しています。作り方を手順ごとに詳しく知りたい方は「ディップフラワーの作り方」、道具をなるべく手軽にそろえたい方は「ディップアートの道具は100均でそろう?」もご覧ください。

ディップアートはこんな方におすすめ

・モノづくりを始めたい方、新しい趣味を探している方
・アクセサリー講師や作家になって活躍したい方
・プレゼントになるものを作りたい方

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