ディップアートとは
ワイヤーとディップ液(合成樹脂液)で作る創作物・アート作品をディップアート(Dip art)と呼びます。季節のお花を作るディップアートは「アメリカンフラワー」「ディップフラワー」と呼ばれ、枯れないインテリアとしても人気です。カラフルでガラスのような美しさと軽さを兼ね備えており、ディップアートの技法を使ったアクセサリーやジュエリー、かんざしやブライダルブーケも作られるようになりました。ディップアートの繊細かつ様々な技術・ノウハウは今も進化し続けています。
ディップアートは誰でも楽しめるアート
ディップアートはワイヤーとディップ液で作った花びら・葉のパーツを組み合わせて作ります。一つ一つのパーツはワイヤーをゲージパイプに沿わせてから花びらや葉に成形します。多少の揺らぎがあっても、それは自然のお花に一つとして同じものがないように個性になります。
ディップアートの技法
ディップで作った各パーツをフラワーアレンジメントをするように組み立てます。例として、ディップアートでミニローズを作る流れを紹介します。
【ディップアート】ミニローズの作り方
STEP1:ワイヤーで花びらや葉の形を作る。
ワイヤーをゲージパイプに沿わせて根元でねじると丸い輪が作れます。それを花びらや葉の形に整えます。葉には葉脈のようなブリッジを入れることでリアルに見えたり、膜を張りやすくする効果もあります。また、自然な感じに見えるようにフリルやウェーブを入れると完成した時の見栄えが良くなります。
STEP2:ディップする。
ワイヤーで作った枠をディップ液にくぐらせて引き上げると美しい膜が張ります。乾いたら余計なワイヤーを切ったり、ストレンスナー(強化液)で膜を丈夫にします。
STEP3:パーツを組み合わせて完成!
各パーツをフローラテープで巻き留めていきます。花芯になる部分にはペップと呼ばれる副資材を使うこともあります。レシピの順番でパーツを組み合わせていくと初めての方でも素敵なミニローズが完成します。
ミニローズはアメリカンフラワー体験レッスンでお作り頂けます。
ディップアートの技法あれこれ
ディップ液を調合して好きな色を作り出せる
ディップ液には自然な葉の色に近い「リーフグリーン」や「レッド」「イエロー」「ピンク」「ヴァイオレット」「クリアー(透明)」などのスタンダードの色から、きらきらとラメのような風合いの「パールホワイト」「パールヴァイオレット」「ゴールド」など全28種類あります。これらをそのまま使うこともできますが複数の色を混ぜ合わせて無限に色を作り出すことができます。ディップアートの魅力の1つです。
様々なディップ方法
ワイヤーをディップ液にくぐらせたときに、どのように引き上げるかによっても見栄えが変わります。また、マーブルのような模様を作る「マーブル染め」、異なる色のディップ液を後から垂らす「ドリップ染め」など、様々な技法を組み合わせることで単色では出せない色や模様を生み出せます。その他、つぼみのような立体物にディップする「かぶせ付け」や、大きい枠にディップする場合にはヘラを使用する「ヘラ付け」などの方法もあります。
この他にも長年培われてきた多くのノウハウがあり、トウペディップアート協会認定教室では、講師や作家になるためのアメリカンフラワー講師コースやディップジュエリーコースもございます。
ディップアートはこんな方におすすめ
・モノづくりを始めたい方、新しい趣味を探している方
・アクセサリー講師や作家になって活躍したい方
・プレゼントになるものを作りたい方