Q.ディップした花びらや葉が想定よりも縮んでしまうのですが・・
A.ディップ液は乾くと縮む性質があるため、乾くと同時にワイヤー枠が内側に引っ張られて縮むことがあります。
特に細めのワイヤーを使用した際や細長い花びらや葉の枠は縮みやすいので、縮むことを想定して枠の根元を少し広げて作るのも対策の1つです。
また、ディップ液は30分から1時間である程度乾きますが、1日経つとさらに乾いて縮むことで反りが入ることがあります。これはデメリットばかりでなく、リアルに近い自然な風合いになる場合もあります。
Q.ディップした時には泡が無かったのに、乾いて確認したら泡が出てました・・
要因の1つはディップ液の濃度です。例えば、クリヤーは他の色のディップ液に比べてドロッとして比較的、硬く感じます。クリヤーが効いた丈夫な液はディップした瞬間は綺麗でも、後から泡が出てくることはあります。濃度が濃く感じる時はうすめ液で調整しましょう。
その他の要因としては、複雑な形の枠やブリッジを入れた枠はワイヤーの隙間から後から泡が出てくることがあります。なるべく泡があるところをすくわない、たくさんの花びらや葉を一気にディップしないことで軽減できます。
Q.白調合液を作る時にスノーホワイトを入れすぎて白が濃くなってしまいました。
A.スノーホワイトは強い色なので少量でも白が効きます。白くなりすぎたディップ液を薄めるためにクリヤーを入れて戻そうとしても、なかなか透明感が戻りません。それほどスノーホワイトは色が強いです。スノーホワイトを調合する時は竹串の先で少量付けて混ぜる程度から足して、試しデッィプをしながら調整しましょう。
Q.リアルに近い色の白調合液を作るには、何色のディップ液を混ぜれば良いですか?
A.例えば、実際の白百合を見てみると真っ白というよりは、ほんの少し緑味があるように見えます。クリヤーをベースにスノーホワイトを少しずつ好みの色になるまで足し、そこにほんの少しのリーフグリーンやイエローを足すとリアル感のある色味になります。ディップするとほぼ白い仕上がりですが、ただの白とは違う風合いになります。
Q.マーブル染め(マーブルディップ)が綺麗にできません。
A.マーブル染めは1色目と2色目の濃度が違いすぎると、すぐに破れたりムラができます。また、2色目をたくさん付けると1色目が引っ張られて膜が破れやすくなります。
Q.ゴールドでディップする時に、ゴールドの色があまり出ません。
A.ディップ液は色によって複数の色が混ざっているものや、ゴールドのようにキラキラする成分が入っているものがあります。一部の色が缶の底に沈んでいる場合があるのでしっかりとかき混ぜてからディップしましょう。分離している特性を利用して、あえて混ぜずに上澄み部分でディップすることで微妙な変化を出すこともできます。
Q.ダブルコートの後に水性ストレンスナーでコーティングしたらムラができました・・
A.ダブルコートの容器の表示には「ストレンスナーの下地に」と書かれていますが、ダブルコートは水性のため、水性ストレンスナーと相性が悪く、不適です。ダブルコートでコーディングしたパーツを水性ストレンスナーに浸けるとダブルコートが溶けてムラになります。ダブルコートの後にコーティングする場合は油性ストレンスナーを使用しましょう。
下の画像はダブルコートの後に水性ストレンスナーでコーティングしたものです。コーティングがお互いに溶けて擦りガラスのようになっています。
今後もQ&Aがあり次第、随時更新します。
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