ディップアート・アメリカンフラワーを始めるときに資材や道具が必要になります。
ここでは、絶対に必要なもの、あったほうが便利なものを紹介します。
ディップアートに必要な物
◇ディップ液
ディップアートの必需品。ワイヤーで作った花びらや葉っぱの枠にガラスのような綺麗な膜を張るための合成樹脂液。カラーは全28色あり、混ぜ合わせて好きな色を作ることができます。
◇うすめ液
ディップ液の濃度を調整する専用液。ディップ液は揮発性があり、フタを開けたままにしたり繰り返し使用しているうちに濃度が濃くなります。濃くなりすぎると綺麗にディップができないので、うすめ液を混ぜて調整します。
◇ストレンスナー（強化液）
ディップした膜の強度を高める仕上げ液。ディップ液が乾いてから使用します。水性と油性があり、匂いが少なく乾くのが速い水性がよく使われます。
◇ワイヤー
花びらや葉っぱなどの枠を作るためのワイヤー。アメリカンフラワーでは紙を巻いた「地巻きワイヤー（白）」を主に使用します。ディップアクセサリーなどを作る場合には、紙が巻かれていない真鍮ワイヤー・アーティスティックワイヤーを使うことも多いです。
◇ゲージパイプ
ワイヤーで枠を作る際にガイドとなる筒状の型枠。サイズは段階的に1㎝～6㎝までがセットになっています。パイプにはワイヤーを通す溝があるので枠を型取りつつ、巻き留めることができます。
◇フローラテープ
フラワー関連で使われる紙テープ。伸ばすと粘着性が出るので花を組み立てる時に巻いて固定することができます。お花を作る場合には茎や葉の色に近い、ライトグリーンやミントアイボリーなどの緑色系がよく使われます。
◇ペップ等の副資材
ペップは花の雌しべや雄しべなどの花芯に使われる資材で、様々な形や色があります。ワイヤーやディップで花芯を作ることもできますが、ペップを使うと手軽に綺麗なお花を作ることができます。
◇アメリカンフラワーペンチ（刃付き）
ワイヤーで枠を成形する時や細かい作業にはペンチを使います。ワイヤーを切るための刃（ニッパー）が一体になっているものが便利です。既にペンチとニッパーを持っている場合はそれで大丈夫です。ただし、アクセサリー・プラモデル用のニッパーで太めのワイヤーを切ると刃こぼれするので注意。
◇メラミンスポンジ（スタイロフォーム）
ディップしたワイヤー枠を挿して乾かすためのスポンジ。100円ショップのメラミンスポンジで代用できます。
◇ディップ液の缶開け（オープナー）
ディップ液の缶のフタを開けるための道具。フタは何度も開閉するので適していない道具を使うとフタが変形し、しっかり閉まらなくなります（ディップ液が揮発して硬くなります）。ホームセンターの塗料コーナー等でも購入することができます。
◇ヘラ（パレット）
おもにディップ液を混ぜる時に使います。その他には、ワイヤー枠がディップ液の容器よりも大きくて、そのままディップできない時に「ヘラ付け」というテクニックで膜を張らせることができます。ヘラは100円ショップやホームセンターでも購入できます。
◇ディップ液調合用の容器
複数のディップ液を混ぜて色を作る時の容器（材質はポリプロピレン）。ディップ液の缶はあまり大きくないので初めて缶を開ける時に容器にすべて移し替えることもあります。フタの開閉も楽になり、大きめのワイヤー枠もディップしやすくなります。
※他にも、ものさし・はさみ・作業マット等も必要になりますがお持ちの物で十分です。作業マットは100円ショップで売っているものや、ディップ液を垂らしても大丈夫なように新聞紙などがあると良いです。
ディップアートであると便利なもの
１，レシピ
ディップフラワーやディップアクセサリーはレシピ通りに作ることで、初めての方でも完成度の高いものが出来上がります。レシピには長年のノウハウが詰め込まれていて、効率的な作り方、サイズ感など実物のお花と見違えるような作品を作ることができます。ディップアートが上達してきたら自分だけのオリジナルレシピも作れるようになります。
２，ニッパー・丸ペンチ・平ペンチ
細いワイヤーのカットや細かい処理をするときにはアクセサリー・プラモデル用のニッパーがあると便利です。ディップアクセサリーなどの細かい作業にはアクセサリー用の丸ペンチ・平ペンチが必要になります。
３，カラースプレー
ディップアートでは、ディップするだけでなく塗ったり垂らたりして模様を付ける技法もあります。またそれとは別に、カラースプレーで着色することもできます。淡い色合いにしたい時や花びらの裏面だけを白くしたいときなどに使用します。
４，丸め棒
粘土細工で使われる、棒の先が丸い形状になっている道具。丸い膨らみを利用して、すずらんのような花の膨らみを成形するときに便利です。
５，エプロン
ディップ液は手に付いても洗えば落ちますが服に付いたら洗っても完全には取れません。汚れてもよい服装で行うか、心配な場合にはエプロンを用意しましょう。
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